胸のしこり

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「胸のしこり」は乳がんですか?

胸のしこりは乳がん?「胸のしこり」に気づいたとき、「乳がんだったらどうしよう」と深く考え込んでしまう方は少なくありません。しかし、胸のしこりの原因は乳がんだけではありません。一人で考え込まず、慌てず、医療機関に相談しましょう。
「乳がんとは限らないなら…」と、そのまま放置したり、良性だろうと自己診断をしたりするのが、一番危険です。
乳がんは早期発見によって十分に治癒が期待できるがんですので、「しこり」に気づいたら、ご自身のために勇気を持って、まずは検査を受けるようにしましょう。

押すと痛い・動く胸のしこり…良性・悪性の違いは?

一般に、乳がんである可能性が高いのは、以下のような条件にあてはまるしこりと言われています。

  • 硬い
  • 触っても乳房の中で動かない、動きづらい
  • 痛みがない

ただ、この条件に当てはまったから乳がんだと決まったわけではありません。マンモグラフィやエコー検査、生検などの検査を行った上で、診断します。

胸のしこりの原因・考えられる病気

線維腺腫

正常な乳腺組織と繊維成分が過剰に増殖して形成されるしこりです。
10~20代の若い女性によく見られます。1~2cmくらいの楕円体で、表面がつるんとしてよく動く、弾力のある硬さのものが典型です。
しこりと正常な組織の境目がはっきりしている、3cm以上にはあまりならないといった傾向が見られます。

乳腺症

エストロゲンが相対的に過剰になることなどを原因として発症します。
中年女性に多い傾向があります。
乳房の表面に、デコボコとした、平面的(立体的でない)しこりが生じます。

乳腺炎

乳汁が乳腺内に溜まったり、乳頭の傷から細菌感染を起こしたりすることで発症します。
産後の授乳期間に好発します。
乳房のしこりの他、乳房の張り・腫れ・痛み・赤み・熱感などの症状を伴います。また、発熱、倦怠感、筋肉痛などの症状が見られることもあります。

葉状腫瘍

乳房に生じる、やや稀な腫瘍です。
30~50代に多い傾向があります。画像では繊維腺腫と鑑別がつかないことがよくあります。
しこりは時に急激に大きくなり、数カ月で10センチに達することもあります。病気そのものは稀ですが、悪性の割合は約20%にのぼります。針生検を行って葉状腫瘍と診断されれば、摘出が勧められますし、針生検でも繊維腺腫との判別ができないことがあるので、3cmを超えて増大する腫瘍は摘出手術を検討する必要があります。

乳腺嚢胞

乳管に分泌液が溜まることを主な原因として発症します。
30~50代に多い傾向があります。
比較的やわらかいしこりが形成されたり、乳頭分泌を伴うこともあります。

乳管内乳頭腫

乳管内に生じる腫瘍の1つです。
30~50代の女性に発症することの多い病気です。
乳頭からの透明または血が混じった分泌物が見られます。これに加え、乳房でしこりが生じることがあります。

胸のしこりは何科を受診すればいい?

胸のしこりは何科を受診すればいい?胸のしこりに気づいたときには、マンモグラフィやエコー検査が受けられる乳腺外科を受診しましょう。
当院では、痛みを抑えた検査が可能なマンモグラフィ「Senographe Pristina™」(GEヘルスケア・ジャパン)、病変の良性・悪性の診断に有効な組織の硬さを調べることのできる超音波診断装置「ARIETTA 65LE」(日立製作所社製)を導入しております。
また必要に応じて組織検査や生検にも対応し、正確な診断に努めています。

マンモグラフィ検査と
エコー検査について

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