脇の下のしこり…
このような症状は
ありませんか?
- 脇に違和感がある
- 乳房の脇の間にしこりがある
- 脇の下にゴリゴリした感触がある
- 脇の下が腫れたような感じがする
- 脇の下のしこりが大きくなってきている
- 脇の下のしこりが痛い
脇の下のしこりの原因
乳房から脇にかけてのしこりがある場合には、以下のような原因が疑われます。
リンパ節の腫れや副乳、悪性リンパ腫、皮膚の腫瘍については、男性にも見られることがあります。
リンパ節の腫れ
脇のリンパ節の腫れを原因とするケースです。
細菌やウイルスが体内に入り込んだとき、免疫が働くことで、このリンパ節が腫れることがあります。リンパ節の赤身、痛みを伴うこともあります。
腕や手の外傷、感染、皮膚炎や、乳房や乳房皮膚の炎症、またコロナやインフルエンザなどのワクチン接種後にもよく起こります。
副乳
私たちヒトは、胎児のときには複数の「乳腺のもと」を持っています。稀に乳腺のもとが消えずにしこりのようになって残ることがあり、これを「副乳」と呼びます。
副乳は、脇の下、乳房、脚の付け根などに存在します。女性ホルモンが影響し、生理前や妊娠期、授乳中、さらには更年期にも副乳が痛むなどして、その存在に気づくケースがあります。
乳がん
乳房内で発生した乳がんの細胞が、脇のリンパ節に転移してしこりとなることがあります。
その他、進行乳がんの場合、乳房の赤い腫れ・ただれ、乳房の皮膚の潰瘍・ひきつれ・しわ、乳房の変形などの症状を併発することもあります。
悪性リンパ腫
リンパ節に生じるがんです。
硬く、痛みはなく、触っても動きづらいという特徴を持ちます。
その他、発熱、体重減少などの全身症状を併発することもあります。
皮膚の腫瘍(脂肪腫・粉瘤)
皮膚下の脂肪組織の増殖によって形成される「脂肪腫」は、やわらかいしこりとして認められます。全身のどこにでも発生し得るものですが、特に背中によく見られます。
皮膚にできた袋状の構造物に皮脂や角質が溜まって発生する「粉瘤」も、柔らかいしこりとして、全身のどこにでも認められます。しこりの中央部に黒い点(開口部)が見えることもあります。
いずれも、放置しているとだんだんと大きくなっていきます。粉瘤ではかゆみを伴うことがあり、感染すると急に大きく腫れて赤くなり、切開処置や手術が必要になることがあります。
毛穴の詰まり・細菌感染(毛包炎・せつ)
脇の毛穴が詰まったり細菌に感染して炎症を起こすと、小さな赤みのあるしこりが形成されることがあります。膿が溜まることもあります。
脇の下のしこりが
痛い時の原因
女性ホルモンの影響
女性ホルモンのバランスが崩れたときなど、しこりに痛み、あるいは痒みなどの症状が現れることがあります。
副乳
副乳でも、生理周期などに合わせて乳腺が大きくなることで、痛みを感じやすくなります。
脇の下にしこりができた時の
検査・診断
症状や既往歴、服用中のお薬などについてお伺いした上で、しこりの視診・触診などを行います。
また必要に応じて、マンモグラフィ検査やエコー検査を行い、診断します。また悪性であることが疑われる場合には、細胞・組織を採取して、病理検査にかけます。
脇の下のしこりは
何科を受診すればいい?
脇の下のしこりにきづいたときには、マンモグラフィ検査、エコー検査に対応する乳腺外科を受診するようにしてください。
乳がんをはじめとする疾患を正確に診断していきます。
受診の目安
特に以下に該当する場合には、画像検査・治療が必要になる可能性が高くなります。気づいたときには、お早めに当院にご相談ください。
しこりが…
- 大きくなってきたとき
- 硬くなってきたとき
- 腫れてきたとき
痛みが…
- 続いているとき
- 悪化しているとき
- 痛み以外の症状(乳房、乳頭などの異常、熱発などの全身症状)が出てきたとき